イースターの日にちはいつ?過越祭って何?!
今日もせっせとフェルトチクチク。
ただいま、イースターエッグを量産中です♪
イースター飾りの製作を始めましたよ〜のご報告の記事からスタートして、これまで3回にわたり製作の記録とともにイースターの豆知識も一緒にお伝えしてきました。
☆イースター飾り第1回目の記事
☆イースター飾り第2回目の記事
☆イースター飾り第3回目の記事
せっかくなので、今回もイースターについてのお話の続編「イースターの日にち」について調べて分かったことを書いてみました。
よろしければどうぞ↓
目次
毎年違うイースターの日にち
イースターの日にちは、クリスマスやハロウィンのように毎年何月何日と決まっているわけではありません。
ちなみに、今年(2019年)のイースターは4月21日です。
2022年のイースターは4月17日です。
イースターの日にちはどうやって決まるの?
イースターの日にちは「春分後の最初の満月のあとの日曜日」と定められています。
(もしその満月の日が日曜日の場合は翌日曜日がイースターとなります。
つまり、イースター(復活祭)は3月22日から4月25日の間のいずれかの日曜日に祝われるということになります。
本来のイースターの日にち
本来のイースターは、イエスキリストの死と復活がユダヤ教の過越祭の時に起こったため、「過越祭」に合わせて行われていました。
やがて反ユダヤ主義がキリスト教会の中で勢力を得たため、ユダヤ色を排除するために、過越祭と異なる日取りが採用されたそうです。
また、聖書ではイエスの復活は「週の初めの日」に起こったとあるので、「日付」よりも「曜日」を強調した算定方法で決められるようになったとも言われています。
過越(すぎこし)祭とは
イースターについてもっと深く知るには、イエスの時代のユダヤ文化、特に「過越(すぎこし)の祭り」を知っておくのもいいかもしれません。
過越祭とは、ユダヤ教の主教記念日です。
過越祭は、エジプトの奴隷状態にあったイスラエル(=ユダヤ)の民が、モーゼを通して行われた神の救いのわざによって、エジプトから脱出したことを祝うお祭りです。
超有名なレオナルド・ダヴィンチの絵は過越祭の場面だった!
あの有名な「最後の晩餐」がユダヤの過越の祭りの食事であることを知っていましたか?
キリストの十字架と復活は、過越の祭りの文脈で起きたものなのです。
イエスキリストの時代、エルサレムのユダヤ人は、過越の祭り初日の夜に「セデル(順序)」と呼ばれる食事会を行っていました。
これは、自分たちの先祖がエジプトの奴隷状態からモーゼによって解放されるとき、ユダヤ民族が神の裁きから守られ、一切の必要が満たされたことを忘れないようにするためのもの。
イエス・キリストが、十字架にかかる前の夜に弟子たちと共にした食事は、まさに過越の祭りのセデルだったのです。
過越の祭りの過ごし方
過越の祭りまでの数日間は、ユダヤの家庭では「春の大掃除」があります。
過越の祭りの間は、種なしパン(イーストを使わないパン)を食べなければなりません。8日間は、パン種を使ったものは、何であれ口にすることはできないのです。
そのため、祭りの前に、徹底的に家の中からパン種を取り除く大掃除をするわけです。
「全てのパン種を取り除く」というのは、私たちの生活の中から悪意、邪悪などあらゆる罪を取り除くという意味もあるように思います。
過越祭とイースター
過越の祭りが終わった最初の安息日の翌日(日曜日)に、「初穂の祭り」があります。
イエス・キリストは、初穂の祭りの日に復活しましたが、これはイエスが「死者の復活の初穂」となったことを象徴しています。
「初穂」ということは、終末時に「キリストにある人々」が復活する前の最初の収穫としてイエスの復活があった、ということです。
イースターの希望は、私たちも将来、朽ちない体で復活する命を頂いているところにあります。
以上、神がエジプトで奴隷生活からユダヤ民族を救って、自由にしてくださった恵みを思い返し、感謝をささげるのが「過越の祭り」でした。
一方、イエス・キリストが、罪の奴隷状態である私たちのために十字架にかかり、罪から自由にしてくださったことを感謝すると同時に、キリストが死を打ち破って3日目に復活してくださり、私たちに永遠の命を与えてくださったことを祝うのが、イースターです。